ご存知ですか?近年、開業しても立ち上がらない医院が増えています
医療施設調査の結果より
これから開業しようとされている皆様で、「もしかしたら失敗するかも?」とお考えの方はいらっしゃらないとは思いますが、近年、年を追うごとに開業しても立ち上がらない診療所が増えています。
【一般診療所(医科個人)の開設数推移】
期間 | 開設数 | 純増数 |
---|---|---|
平成24年10月~25年9月 | 3,012件 | 203件 |
平成23年10月~24年9月 | 2,861件 | 214件 |
平成22年10月~23年9月 | 2,799件 | 307件 |
平成21年10月~22年9月 | 2,868件 | 112件 |
平成19年~平成20年 | 3,308件 | 450件 |
平成17年~平成18年 | 3,301件 | 1,786件 |
平成15年~平成16年 | 3,344件 | 1,607件 |
10年前は、開業すれば必ず立ち上がると言われた医院経営ですが、今では、しっかりと開業準備をしないと立ち上がらない時代になったと心得ておくべきでしょう。
では、開業して成功するためには、事前に何を考え、準備しておけば良いのでしょうか?
一般的に開業と言うと「好物件ありき」で、まず物件の選定や設備を最初に思い浮かべますが、物件を決めるということは、どういう患者さんに対してどういう治療を行うからどのエリアに医院を構えようという考えのもとに導き出された結果ですので、十分な検討を行わないまま物件を決め、多額の投資をしてしまうことは、その後の医院経営を考えると極めて危険であると言わざるを得ません。
また、経営者自身が、将来に亘って、どのような人生を送りたいのかによっても、開業計画は変わってきます。
そこで、まずは下記の手順に沿って準備を進めることをお奨めしております。
1. 自身の棚卸を行う
- 開業して何をやりたいのか?どんな医院をつくりたいのか?
- そもそも、ドクター自身は将来はどうなりたいのか?どういう人生を歩みたいのか?
- 開業までに準備しておくべきことは何か?現時点で足らないものは何か?
2. 診療コンセプトを固める
- ターゲットとする患者は誰なのか?
- 標榜科目は何にするか?(内科・小児科・皮膚科・外科等)
- コンセプト(地域密着型・駅前広域型・都心オフィス型・診療連携型等)はどうするか?
- 必要な医療機器は何で、それぞれ何台程度必要か?
- 物件はテナント・医療モール・戸建・建て貸し等のいずれにするか?必要面積は?
3. 事業計画の作成
- 自己資金はいくら準備できるか?
- 総予算はいくらか?
- 足らない分の資金調達はどこからいくら借り、何年で投資回収するか?
- 目標売上はいくらで、そのために必要な患者数は何人か?
- 初期投資、運営経費をいくらで見込むか?
- 開業後の資金繰りは大丈夫か?
4. 開業手続き
- エリアの選定と物件探し
- 物件の契約・工事
- 設備の発注と納入
- 保健所、社会保険手続き、医師会への加入
- 職員の採用&確保
- 広告・告知の開始
以上が事業計画を考える上での手順と主な内容です。
しかしながら、まだ開業されていない方が、開業後をイメージして、売上・経費・医院経営全般を予測を行うことは事実上困難です。
そこで、大阪中央 医療・クリニック経営サポートは、医療専門の会計事務所で、大阪府を中心に140件以上の診療所・クリニック・病院をクライアントとしており、開業サポート実績も多数ありますので、開業資金の調達で事業計画が必要な方はもちろん、開業前の事業計画をしっかりと練っておきたい方は是非ご相談下さい。
事業計画作成に先立っての「開業相談」は無料(初回60分)ですので、是非この機会にご利用下さい。
尚、相談は面談となりますので、相談希望日をご予約の上、ご来所下さい。